美容皮膚科宝塚ヒルズクリニック

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#078 『Smasthera-スマスセラ-』本格始動!『ウルセラ』との違いは?

みなさん、こんにちは。

先日からブログで告知してきた、あの機器が、とうとう稼働いたします。

ご来院いただいた方は、すでにご覧いただいたり、すでに施術を受けられた方もおられますが、
『Smasthera-スマスセラ』を正式導入いたします。
ウルセラリフトの後発機、いわゆる「ウルセラ・ジェネリック」として近年発売された最新機器です。

みなさま、「ジェネリック」ってご存知ですよね。

そうです。
最近、テレビなどで耳にすることが多くなった「ジェネリック医薬品」がその代表例です。

「先発医薬品」の特許期間が切れると、効能、用法、用量が全く同じで、成分も同一な薬を他社が製造することが可能になり、しかも開発費がかからないため後発薬は先発薬よりもかなり安価で製造販売ができます。

効能も先発薬とほとんど変わりないとされているため、安い「後発薬」が好んで処方されるようになり、患者様にとって喜ばしいばかりです。しかし、現場の医師にとってはそうではありません。今や「後発薬」が大氾濫してしまったため、薬剤名をいちいち把握することもできるはずがなく、内服薬の確認するためだけにとてつもない時間と労力を強いる結果となっています。

「ウルセラ・ジェネリック」についても、似たようなことが言えます。

「ウルセラ・ジェネリック」として製造、販売されているのは、有名なところでは、

「ダブロ」
「ウルトラセル」
「e-clip イークリップ」

などがありますね。

普通にいい器械だと思います。
当院にもメーカーなどからカタログが送付されてきたりもしますが、どの機種もだいたい同じ内容が書かれてありますね。

① ウルセラとほぼ同等の効果が期待できる
② ウルセラほど痛くない
③ 本体・消耗品価格がウルセラにくらべ断然安い

③はまさにその通りです。
しかし、①と②はあまりに説明不足ですので誤解を招きかねず、注釈が必要です。
後程説明します。




新登場の『Smastheraスマスセラ』をよろしくお願いいたします。

「ウルセラ」と他のHIFU(「ウルトラセル」「ダブロ」など)はどう違うの?

似たような名前の機器も多いこともあり、実に多くの方が混乱し、疑問に思っておられます。

それについて真摯に答えてくれる医師がみなさんのお近くにおられますか?
「ウルセラなんて大したことないよ、うちの器械で十分ですよ」くらいで済まされてませんか?

リフトアップの相談に行ったら、ウルセラよりも安くて、痛みがなくて、しかも効果もあるから、「ジェネリック」が最適ですよ、と説明されて受けることになった。実際に受けてみたら確かに痛くなかったのでよかった、でも本当に効いているかしら。医師や看護師は、「明らかに上がってますよ~」と言ってはくれるが、本当にリフトアップされているのかな。医師は忙しくて、いつも看護師さんにやってもらっている。毎回違う看護師さんでみんなやり方が違うし、今回は随分痛かったなあ、しかも早く終わった気がする。しっかり打ってくれたんだろうか…。

当院のウルセラリフトとほぼ同じか、それ以上の料金を支払った。

2か月後、効果が全く分からなかったので、当院に相談に来られて初めて、自分が受けた治療が『ウルセラリフト』ではなかったと知り、愕然とする…。

これは、当院に来られたお客さまから聞いた、本当の話しです。

このような辛い経験をされた方が、少なくないんです。
これが、美容業界なんです。うまく乗せられちゃったんです。

なにも、「ウルセラ・ジェネリック」を否定しているわけではありません。
使い方次第では、効果を出せるんです。
正しく説明をせず(できず?)、正しく使いこなせていないのがダメなんですよ。
本当にもったいない。

では、

ウルセラとその他「ウルセラ・ジェネリック」は、いったいどこが違うのか?
どのように考えたらいいのか?

真相はこうだと思います。

① ウルセラより痛くないようでは、ウルセラのような効果を出せるはずがない。

確かにウルセラは痛いと言われていますが、実際受けると案外そうでもありません。当院で受けられた方はほとんどが高出力でも十分我慢されています。サーマクールよりも痛くないそうです。ウルセラの痛みを改良してできたのが「ジェネリック」なのですが、、やはりある程度痛くしないと効果を出せるはずもありません。「ジェネリック」はウルセラよりも細かく出力を変えられるものが多く、当然強くすることができます。強めれば痛くなります。当院で『Smasthera』を使う際には、ある程度痛みが出るまで出力を上げて行い、できるだけ「オリジナル」と同等な効果を出すようにしています。

② 「ジェネリック」の施術費はウルセラの半額程度でいいはず。

ウルセラの施術費が高いのは、研究開発費に多額なコストがかかっているためです。先の「ジェネリック医薬品」と同じで、高価なのは先発品の宿命です。「ジェネリック」のコストは高くてもウルセラ半分程度でいいはず。全顔で18万円なんて、あきらかにぼったくりですよ。

③ 「オリジナル」を知らずして、「オリジナル」を語るべからず

当院が「ウルセラ・ジェネリック」である『Smasthara -スマスセラ』を導入するに至った理由は、次の2点に集約されます。

「ウルセラが高いので少しでも安く受けてもらえるように」
「ウルセラに及ばないまでも、それに近い効果が出せる施術を提供する」

「オリジナル」を知っているからこそ「ジェネリック」を有効活用できる、と信じています。特にHIFU機器に代表されるような比較的新しいジャンルではその傾向が強く、「オリジナル」を知らない人が知っているかのごとく語る資格はないと思っています。

④ 複数の看護師が施術している医院では安定した効果は期待できない。

「ジェネリック」でも立派な医療機器です。リスクもあります。筋層、神経の走行など、施術中に意識すべき点はいくらでもあります。看護師さんでも医師顔負けなくらいによく勉強されている方も多くおられますが、残念ながら顔の解剖を意識しながら施術しているとは思えない方もおられるのも事実です。そのうえ、医師以外の施術者が複数おられるとなると、必ず手技にばらつきが出ます。それが間違いなく効果のばらつきとなります。例えが悪いかもしれませんが、美容師さんって、技術に個人差がありますよね。好みの美容師さんが今日は忙しいので、あの方お願いします!、なんてありえないでしょう。でも、美容クリニックは、指名制できないところが多いと聞きます。

⑤ HDAの認可を受けているのは『ウルセラ』のみ。「ジェネリック」は安全性が保証されていない。

「ウルセラ」は、ご存じのとおり、長い年月をかけて研究開発されてきた「もっとも信頼できるHIFU機器」です。その信頼の証拠は「FDA(アメリカ食品医薬品局」という、アメリカの政府機関に認められているところにあります。コピー商品が氾濫している美容業界において、FDAに認可されている美容機器全体を見渡してもその数は極めて少なく、その極めて数少ないうちの一つが『ウルセラ』です。もちろん、「ウルセラ・ジェネリック」機器でFDAに認可されたものは一つもありません。したがって『ウルセラ』以外の「ウルセラ・ジェネリック」は、安全性が担保されていないも同然なのです。

当院では、『ウルセラ』も『スマスセラ』を含め、すべての施術を院長自身が責任をもって施術しております。細かな設定はもちろん、以前のデータもすべて記録して頭に入れていますので、技術的なばらつきはございませんので、どうぞご安心くださいませ。

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このブログで口やかましく言ったところで、美容業界のやりたい放題が変わることはありません。ですから、最後は、みなさん、お客さまにしっかり勉強していただいて、わからないことは徹底的にクリニックに質問して、納得できなければ一度断って持ち帰るくらいの勇気を持っていただきたいのです。

みなさまの美への追及に、無駄なく、最短距離で、しかもできるだけお安く、お手伝いができれば、ただ、それだけを考えながら、しかし、どうしたもんかなあ、と絶望にも近いため息が止まらない、今日この頃です。